台湾の会社は、登記時に営業項目(コード付きの業種区分)を登録し、その範囲で事業を行います。
選び方のポイント
- 今行う事業に対応する項目を登録する
- 近い将来行う予定の事業も検討(あとから追加する場合は変更登記が必要)→ 変更登記
- 「法令で禁止・制限されていない業務」を包括的に記載できる場合があるが、許可が必要な業種は個別に登録
許可が必要な業種
旅行業、飲食業の一部、医療関連、金融、人材紹介などは、別途の許可や要件が必要です。事業開始前に所管機関を確認しましょう。
外国人投資との関係
外国人が投資できない・制限される業種(ネガティブリスト)があります。営業項目を決める前に確認が必要です → 外国人投資審査
法律上のルール(会社法第17条・第18条)
- 営業項目コード表で登記する:会社の事業は、経済部が定めた「営業項目コード表」に従って登記します(第18条第3項)。古い会社で事業を文章で登記している場合は、事業を変更するときにコード表に合わせます。
- 許可が必要な事業は先に許可を取る:法律などで政府の許可が必要な事業は、許可の書類を受け取ってから会社の登記を申請します(第17条第1項)。
- 定款への記載:許可が必要な事業は定款に書く必要がありますが、それ以外の事業は制限されません(第18条第2項)。
- 許可が取り消されると登記にも影響:許可が取り消されたり廃止されたりすると、会社の登記の全部または一部が取り消される可能性があります(第17条第2項)。
コードの末尾で「許可が必要か」を見分ける
経済部商工行政の公式FAQでは、次のように説明されています。
- コード表の細かい分類で、コードの末尾が「1」のものは許可が必要な業務です。登記していなければ、その業務はできません(例:「C802041 西薬製造業」)。
- 賭博など、法律で禁止されている業務はできません。
- 末尾が「0」でも法律で制限されている業務があり、たとえば「E801060 室内装修業」や「J701010 電子遊戯場業」は、会社名にその業種の言葉を入れる必要があります。
自社の事業がどのコードに当たり、許可が必要かどうかは、経済部の「営業項目コード表検索システム」と、「会社・商業登記の前に許可が必要な業務と項目の一覧表」で確認できます。
包括的な項目「ZZ99999」
「ZZ99999 除許可業務外,得経營法令非禁止或限制之業務」(許可が必要な業務を除き、法令で禁止・制限されていない業務を行える)という包括的な項目があります。これを登記すると、許可が必要な業務以外で、法令で禁止・制限されていない業務を行えます。
ただし、「会社名称及び業務の事前審査基準」第11条により、ZZ99999だけを登記することはできません。少なくとも1つ、具体的な主な営業項目を書く必要があります。経済部の記入例では、「F501060 餐館業(レストラン業)」のような具体的な項目を1つ目に書き、2つ目にZZ99999を書いています。
台北市の公司登記の公式サイトによると、ZZ99999も新しい営業項目と同じように経済部の事前審査(預查)を受け、登記表と定款に記載します。
会社名との関係
会社名の事前審査は、営業項目と一緒に申請します。会社名の決め方は会社名をご覧ください。
外国人投資の制限
外国人が投資を禁止・制限されている業種に当たるかどうかは、営業項目とは別に確認が必要です。具体的な業種のリストは、この記事では未確認です。外国人投資審査をご覧ください。
業種ごとの許可の例
業種別の注意点は、次の記事もご覧ください。
チェックリスト
- [ ] 行う予定の事業をコード表で検索した
- [ ] 末尾が「1」の許可業務が含まれていないか確認した
- [ ] 許可業務がある場合は、登記の前に許可を取る準備をした
- [ ] 具体的な営業項目を1つ以上書いたうえで、ZZ99999を加えるか検討した
営業項目を追加・変更する流れ
会社を作った後で新しい事業を始める場合は、次の流れで進めます。
- 新しい事業に当たるコードをコード表で探す
- 許可が必要な業務なら、先に所管の機関から許可を取る
- 営業項目の事前審査を申請する
- 定款を変更する(株主の決議が必要) → 定款
- 変更登記を申請する → 変更登記
税務署への届け出が別に必要かどうかは、この記事では未確認です。会計事務所に確認しましょう。
よくある質問
Q. ZZ99999を登記すれば、どんな事業でもできますか? A. できません。許可が必要な業務と、法令で禁止・制限されている業務は除かれます。許可業務は、個別に登記する必要があります。
Q. 営業項目は多めに登記しておいたほうがいいですか? A. 許可が必要ない業務はZZ99999でカバーできる場合があります。ただし、許可業務は許可を取らなければ登記できないため、「とりあえず登記しておく」ことはできません。
Q. 日本の本社と同じ事業内容を書けばいいですか? A. 台湾のコード表の分類は日本の分類と同じとは限りません。台湾で実際に行う事業に合わせて選びましょう。
Q. 自分で選ぶのが難しい場合は? A. 会計事務所や代行業者に事業内容を伝えて、案を出してもらう方法があります → 依頼先の比較
次にすること
事業内容を具体的に書き出し、会計士・代行業者に対応する営業項目の案を出してもらいましょう。
関連ガイド
参考資料
- 経済部商業発展署 営業項目代碼表 https://gcis.nat.gov.tw/ (閲覧日 2026-10-23)
- ジェトロ「台湾 外資に関する規制」https://www.jetro.go.jp/world/asia/tw/invest_02.html
- 全国法規資料庫「公司法」第17条・第18条 https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=J0080001 (閲覧日 2026-10-23)
- 経済部商工行政諮詢系統「ZZ99999とは」FAQ https://serv.gcis.nat.gov.tw/crm/faqAction.do?id=457&method=faqDetl (閲覧日 2026-10-23)
- 経済部「公司行號及有限合夥營業項目代碼表檢索系統」資料下載 https://gcis.nat.gov.tw/cod/downloads (閲覧日 2026-10-23)
- 臺北市商業處 公司登記主題網FAQ https://tcooc-co.gov.taipei/News_Content.aspx?n=71C48CD9E02C4FE2&s=635C5CF9007C1A56&sms=14CD04DB05B73A14 (閲覧日 2026-10-23)
內部編輯附錄
僅列官方FAQ/下載頁所載之示例代碼(ZZ99999、F501060、C802041、E801060、J701010),未自行推定其他代碼。外資負面表列未確認。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。