台湾の会社設立をサポートする事業者は、会計師事務所、法律事務所、日系コンサルティング会社、記帳代行会社などさまざまです。「おすすめランキング」は便利そうに見えますが、自分のケースに合うかどうかは別問題です。このページでは、特定の業者を推薦するのではなく、比較するときの基準を整理します。
役割の違いを知る
| 事業者のタイプ | 主にできること | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 会計師事務所(CPA) | 資本金査核、記帳・税務申告、設立手続きの代理 | 会計師の資格・登録、日本語対応の担当者 |
| 法律事務所 | 定款・契約書、許認可、紛争予防 | 弁護士資格、会社法・投資の取扱実績 |
| 日系コンサルティング | 日本語での窓口、進出計画、各専門家の手配 | 実際の手続きを誰が行うか(外部委託か) |
| 記帳代行 | 設立後の帳簿・申告の事務 | 会計師との連携、申告の責任の所在 |
「日本語で全部やってくれる」窓口でも、資本金査核や税務の署名は会計師、契約や法的意見は弁護士が担当します。誰が最終的に責任を持つのかを確認しましょう。
見積もりで必ず確認する項目
- [ ] 名称・営業項目の事前審査から会社登記までのどこまで含むか
- [ ] 投資申請書類の作成・提出は含むか
- [ ] 資本金査核報告の費用
- [ ] 翻訳、日本側の認証取得のサポート
- [ ] 税籍登記、統一発票の購入準備
- [ ] 銀行口座開設の同行・書類準備
- [ ] 公的手数料は実費別か込みか
- [ ] 補正が出た場合の追加費用
- [ ] 設立後の記帳・申告は別契約か、最低契約期間
費用の分け方は設立費用・資本金・期間の4区分を使うと比べやすくなります。
資格の確認方法
会計師や弁護士の資格は、台湾の各職業団体・主管機関の公開情報で確認できる場合があります。名刺やウェブサイトの表記だけでなく、事務所名と担当者名で確認しましょう。会社としての登記情報は経済部の公開資料で確認できますが、登記があることは品質や信用の保証ではありません。
個人情報・書類の扱い
パスポート、登記簿、口座情報などを送るため、次の点も聞いておきましょう。
- 書類の送付方法(メール添付か、専用のアップロード先か)
- 保管期間と、終了後の廃棄方法
- 担当者が変わった場合の引き継ぎ
比較表テンプレート
| 項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| タイプ(会計師/弁護士/コンサル) | |||
| 日本語担当者 | |||
| 含む業務範囲 | |||
| 総額(公的手数料別/込) | |||
| 期間の数え方 | |||
| 設立後の契約 | |||
| 書類の扱い |
次に確認すること
候補を2〜3社に絞ったら、同じ条件(株主構成、資本金、業種、住所の有無)で見積もりを依頼すると比較しやすくなります。当サイトでの相談窓口・紹介は準備中で、提携関係がある場合は明示します。
法令で決まっている「誰が何をできるか」
代行会社を比べるときは、法令上、誰でもできる作業と、資格者でないとできない作業を分けて考えると、見積もりの中身が分かりやすくなります。
登記の代理人は会計師か弁護士
公司法第387条により、会社法上の各種登記の申請は代理人に任せることができますが、代理人は会計師か弁護士に限られます。日系コンサルティング会社が窓口になる場合も、実際の登記申請を誰の名前で行うのかを確認しましょう。
同じ条文により、登記の申請期限を守らなかった場合、代表者に1万元以上5万元以下の過料が科されます。改善しなければ、回数ごとに2万元以上10万元以下が科されることがあります。設立後の変更登記(住所・役員・資本金など)まで任せる場合は、期限の管理を誰が担うかも契約で決めておきます。
資本金の査核は会計師
設立登記を申請する資本額は、会計師の査核簽證が必要です。証明書類は、設立登記の申請時か、登記後30日以内に提出します(公司法第7条)。見積もりの「資本金査核報告の費用」は、会計師が署名する業務として確認します。
設立後に定期的に必要な申報
- 董事・監察人・経理人と、持株10%を超える株主の情報の電子申報(公司法第22条の1)。内容が変わった場合は15日以内に申報します。
- 営業開始前の稅籍登記(營業稅法第28条)と、その後の営業税の申告。
設立後の契約で、こうした申報がどこまで含まれるかを、比較表の「設立後の契約」の欄に書き込んでおくと比べやすくなります。
面談で聞いておきたい質問
- 登記申請の代理人になる会計師・弁護士の氏名と所属
- 外国人投資の申請を担当した件数(数え方も含めて)
- 補正が出たときの対応と、追加費用が発生する条件
- 担当者が日本語を使える範囲(書類の作成か、連絡だけか)
- 設立後の変更登記・申報の期限を誰が管理するか
見積もりの金額だけでなく、こうした回答の具体性も比べる材料になります。回答はメールなど記録に残る形で受け取り、比較表に転記しておくと、後で条件の違いを確かめやすくなります。
個人情報の取り扱いを法令から確認する
代行会社はパスポートや株主情報を集めるため、台湾の個人資料保護法の対象になります。
- 個人情報を集めるときは、事業者の名称、集める目的、情報の種類、利用の期間・地域・対象・方法、本人の権利と行使の方法などを、本人にはっきり伝える必要があります(個人資料保護法第8条)。
- 民間の事業者が個人情報を集めたり処理したりするには、特定の目的があり、契約関係があって適切な安全措置をとっている、本人の同意がある、などの条件のどれかに当てはまる必要があります(同法第19条)。
- 個人情報を海外へ送る場合、国の重大な利益にかかわるときなどは、主管機関が制限できます(同法第21条)。
日本の本社と台湾の代行会社の間で書類をやり取りする場合、どの国のサーバーに保管するのかも聞いておきましょう。あわせて、委託が終わったときに書類を返すのか、廃棄するのか、その証明を出してもらえるのかも確認しておくと安心です。
関連ガイド
参考資料
- ジェトロ「台湾 外国企業の会社設立手続き・必要書類」https://www.jetro.go.jp/world/asia/tw/invest_09.html (閲覧日 2026-10-23)
- 経済部 全国商工行政サービスポータル https://gcis.nat.gov.tw/ (閲覧日 2026-10-23)
- 全国法規資料庫「公司法」第7条・第22条の1・第387条 https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=J0080001 (閲覧日 2026-10-23)
- 全国法規資料庫「營業稅法」第28条 https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=G0340080 (閲覧日 2026-10-23)
- 全国法規資料庫「個人資料保護法」第8条・第19条・第21条 https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=I0050021 (閲覧日 2026-10-23)
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新增價值:角色分工表+見積チェック+比較模板,不做虛構排行。 CTA:日文詢問表 → planned(需真實回覆流程)。 未知:會計師/律師公會查詢頁具體 URL 未查證(C-B10-1 pending)。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。