日本の食品は台湾で人気がありますが、販売するには台湾の食品安全規制に沿った輸入手続きと表示が必要です。ここでは、輸出前に確認したい項目を順番に整理します。品目ごとに規制が違うため、最終的には台湾の輸入者・通関業者・専門家と確認してください。

全体の流れ

  1. 輸入者を決める:台湾側の輸入者(自社の台湾法人、または代理店)が食品業者として登録
  2. 品目の規制確認:HSコード、成分、添加物、残留農薬などの基準
  3. 日本産食品の追加条件の確認:産地や品目によって、産地証明などの書類が求められる場合がある
  4. 輸入検査(ボーダー検査):衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)による輸入食品の査験
  5. 中国語表示:販売時には繁体字中国語の表示が必要
  6. 販売:小売・EC・業務用

中国語表示で求められる主な項目

品名、内容量、原材料、添加物、製造者・輸入者の名称と連絡先、原産地、賞味期限、栄養表示、アレルゲンなど。日本語パッケージに中国語ラベルを貼る方法が一般的です。

よくある確認ポイント

  • 日本で使える添加物が台湾では使えない、または基準が違うことがある
  • 肉製品・乳製品などは動植物検疫の対象になることがある
  • 個人輸入・越境ECでも、販売目的なら規制がかかる
  • 輸入時の書類不備は、通関の遅れや返送につながる

法律上の根拠:食品安全衛生管理法

台湾の食品に関する基本の法律は「食品安全衛生管理法」です。輸出前に確認したい主な条文を整理します(条文の要約です。詳しくは原文を確認してください)。

食品業者の登録(第8条)

  • 食品業者の従業員、作業場所、設備の衛生管理と品質保証の仕組みは、「食品の良好衛生規範準則」に合っている必要があります。
  • 中央の主管機関が公告した類別・規模の食品業者は、中央または地方の主管機関に申請して登録しないと営業できません。

輸入者が登録の対象になるかどうか、登録が済んでいるかは、取引を始める前に確認しましょう。

輸入時の査験(第30条)

  • 中央の主管機関が公告した食品、食品添加物、食品の容器・包装などを輸入するときは、税関の貨物分類番号(HSコード)にしたがって、主管機関に査験を申請し、製品の情報を申告する必要があります。
  • 販売目的ではなく、金額や数量が公告の基準に合う場合などは、例外があります。

HSコードの判断を間違えると、手続きの遅れにつながる可能性があります。輸出前に、通関業者と分類を確認しておきましょう。

中国語表示(第22条)

食品や食品原料の容器・外包装には、中国語と一般的な記号で、わかりやすく次の事項を表示する必要があります(主なもの)。

表示事項 ポイント
品名
内容物の名称 2種類以上の場合は、含有量の多い順に表示
正味重量・容量・数量
食品添加物の名称
製造業者または国内の責任業者の名称・電話番号・住所 輸入品では台湾側の責任業者の情報が必要になる
原産地(国)
有効期限
栄養表示

ほかにも表示が必要な事項があるため、条文の全文と関連する公告を確認してください。

広告・表示の禁止事項(第28条)

  • 食品の表示、宣伝、広告では、事実と違う、誇張した、誤解を招きやすい表現をしてはいけません。
  • 食品で医療効能をうたう表示、宣伝、広告は禁止されています。

日本のパッケージや販促資料に健康効果をうたう表現がある場合は、台湾向けの中国語ラベルやSNSの投稿に、そのまま訳して使わないよう注意しましょう → 台湾のSNSマーケティング

輸出前の準備リスト

  • [ ] 商品ごとの成分表(添加物を含む)を中国語に訳した
  • [ ] HSコードの候補を通関業者と確認した
  • [ ] 台湾側の輸入者と、食品業者登録の状況を確認した
  • [ ] 中国語ラベルの案を作り、第22条の事項を確認した
  • [ ] 表示や販促資料に医療効能の表現がないか確認した
  • [ ] 日本産食品の追加条件をTFDAの最新公告で確認した

よくある質問

Q. 中国語ラベルはだれが作りますか? A. 契約で決めます。台湾側の責任業者の情報を入れる必要があるため、輸入者と分担を相談しましょう。

Q. サンプルを送るだけでも手続きが必要ですか? A. 販売目的ではない輸入には例外がありますが(第30条)、金額や数量の基準があります。事前に通関業者に確認しましょう。

販路を探す方法は販売代理店の探し方を参照してください。

関係者と役割の整理(例)

関係者 主な役割
日本の製造者・輸出者 成分表、製造情報、産地を証明する書類などの準備
台湾の輸入者 食品業者の登録、査験の申請、台湾側の責任業者としての表示
通関業者 HSコードの確認、通関の手続き
専門家 表示や広告の表現、契約の確認

役割の分担は取引ごとに違うため、契約書に明記しましょう。とくに、査験で不合格になった場合の費用負担(返送・廃棄など)をだれが持つかは、事前に決めておくと安心です。

表示を作るときの注意

  • 日本語の原材料表示をそのまま訳すだけでは、台湾の基準に合わない場合があります。
  • 添加物の名称は、台湾の基準で使われている名称にそろえる必要があるか確認しましょう。
  • 賞味期限の書き方(年月日の順番など)も、輸入者と確認しておきましょう。

相談先

  • 衛生福利部食品薬物管理署(TFDA):輸入食品の規制や公告の確認
  • ジェトロ:日本企業向けの輸出に関する情報や相談
  • 台湾の通関業者・輸入者:実際の手続きの流れの確認

次にすること

輸出したい商品をリスト化し、成分表とHSコードを用意して、台湾の輸入者・通関業者に事前確認を依頼しましょう。業種別の全体像は食品・小売の台湾進出へ。

関連ガイド

参考資料

  • 衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)https://www.fda.gov.tw/ (閲覧日 2026-10-23:日本産食品の輸入条件は最新公告を確認すること。本稿で個別条件は未記載)
  • 全国法規資料庫「食品安全衛生管理法」https://law.moj.gov.tw/ (第8、22、28、30条を照合済み)
  • ジェトロ「台湾 食品輸入規制」https://www.jetro.go.jp/world/asia/tw/ (確認先)
  • 全國法規資料庫「食品安全衛生管理法」第8、22、28、30條 https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=L0040001 (閲覧日 2026-10-23)

內部編輯附錄

日本產食品(福島等5縣)管制於 2022/2025 鬆綁,細節易變→未寫,fact_review。jptotw 既有 /ja/industry/import/ 與 food-retail:本頁為食品輸入專頁,兩頁需互連,不重複。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。