台湾では、一定の商品について、輸入・販売前に経済部標準検験局(BSMI)の検験を受ける必要があります。

対象になりやすい品目

  • 電気製品・電子機器
  • 玩具
  • 一部の日用品・機械類 対象かどうかは、HSコードごとの「応施検験品目」で確認します。

検験方式(概要)

  • 登録(型式ごとの登録)
  • 型式認可
  • 輸入時の検査 方式は品目で決まります。

表示

合格した商品には検験の標識を付けます。

進め方

  1. HSコードを確定
  2. BSMIのサイトで対象・方式を確認
  3. 試験機関で試験
  4. 登録・申請
  5. 輸入・販売 → 物流と通関

法律上の根拠(商品檢驗法)

対象になる商品(第3条)

台湾の「商品檢驗法」第3条では、経済部標準検験局(BSMI)が種類・品目などを指定して公告した商品は、この法律に従って検験を受けなければならないとしています。対象は、台湾で生産・製造・加工する商品、台湾から輸出する商品、台湾に輸入する商品です。つまり、日本で作った製品を台湾に輸入する場合も、指定された品目であれば検験の対象になります。

不合格品の出荷・販売の禁止(第6条)

第6条では、検験の対象の商品が規定を満たしていない場合、工場から出すことも輸出入することもできないとしています。BSMIがリスクが低いと認めた商品はこの例外になりますが、その場合でも市場に出す前に規定を満たす必要があります。また、規定を満たしていない商品は、販売店が陳列や販売をしてはならないと定めています。

誰が手続きをするのか(第8条)

第8条では、検験を申請する義務がある人(報驗義務人)を次のように定めています。

ケース 報驗義務人
台湾で生産する商品 生産者または輸出者(台湾に住所・営業所がある委託者の名義で販売する場合は委託者)
海外で生産する商品 輸入者(台湾に住所・営業所がある委託者の名義で販売する場合は委託者)

日本の製品を台湾で販売する場合は、ふつう台湾の輸入者(台湾子会社や代理店)が手続きをします。

4つの検験方式(第5条)

第5条では、検験の方式を4つに分け、商品ごとの方式はBSMIが公告するとしています。商品檢驗法施行細則第3条では、BSMIが4つの方式から1つまたは複数を指定すると定めています。

方式 内容(法律とBSMIの説明資料による)
逐批檢驗(ロットごとの検験) 輸入・出荷のたびに申請し、ロットごとに検験します。型式が決まっている商品は、事前に「型式認可」を受けると手続きを簡単にできます(第28条)
監視查驗(監視検査) 申請を受け、BSMIがリスクに応じて確認します。商品の特性や合格の実績に応じて、ロットごとの確認、抽出検査、書類審査などで行います(第29・30条)
驗證登錄(検証登録) 型式ごとに申請し、審査に合格すると「商品驗證登錄證書」が出されます。この証書があれば通関や出荷ができます(第35〜39条)
符合性聲明(適合宣言) 指定の試験所の報告書と技術文書を用意し、商品が規定を満たしていることを自分で宣言します

BSMIの説明資料によると、驗證登錄の商品でも、輸入時にリスクに応じた抽出検査(邊境查核)が行われます。

表示と罰則

検験の標識

BSMIの説明資料によると、検験に合格した商品には「商品検験標識」を付けます。標識には、BSMIが印刷するもの(C+番号)と、事業者が自分で印刷するもの(T・M・Q・R・Dの文字+指定コード)があり、文字は検験方式によって変わります。たとえばRは驗證登錄、Dは符合性聲明に使われます。標識の具体的なデザインやサイズ、付け方は、BSMIの最新の規定で確認してください(この記事では未確認)。

罰則(第59・60条)

違反の内容 罰鍰
規定を満たさない商品を工場から出す、輸出入する、市場に出す(第60条) 20万〜200万台湾ドル
表示の規定に違反し、期限までに直さない(第59条) 10万〜100万台湾ドル
うその表示をする(第59条) 15万〜150万台湾ドル

日本企業の実務の流れ

  1. 対象かどうかを調べる:商品のHSコード(税関の品目番号)で、BSMIの「應施檢驗商品」の一覧を確認します。
  2. 検験方式と基準を確認する:品目ごとに方式と検験基準(CNS国家標準など)が決まっています。
  3. 報驗義務人を決める:台湾の輸入者(子会社・代理店)の名義で手続きをするのが一般的です。
  4. 試験と書類の準備:型式試験報告書や技術文書を用意します。外国語の書類は中国語訳を求められることがあります(第36条)。
  5. 申請・合格後に標識を付けて販売する

よくある質問

Q. 日本のPSEマークがあれば台湾でも販売できますか? A. 日本の認証がそのまま台湾の検験の代わりになるという根拠は確認できていません(未確認)。台湾の規定に従った手続きが必要と考えてください。

Q. 証書の有効期間は? A. 驗證登錄の証書の有効期間は、商品の種類ごとにBSMIが公告します(第39条)。

Q. 型式を変えた場合は? A. 証書に書かれた範囲の外の型式には使えず、変更する場合は改めて登録などの申請が必要です(第40条)。

※この記事は一般的な情報です。対象品目と方式はBSMIの最新の公告と専門家に確認してください。

監視查驗の確認方法(商品監視查驗辦法第14条)

「商品監視查驗辦法」第14条では、監視查驗の方法を5つ定めています。 - 逐批查驗:ロットごとに包装・外観・表示を現場で確認し、サンプルを取って検験します。 - 逐批查核:ロットごとに包装・外観・表示を現場で確認します(衛生や安全に問題がありそうな場合はサンプル検験も)。 - 抽批查驗:決められた割合でロットを抽出して検験し、抽出されなかったロットは書類審査で通します。 - 書面核放:書類審査で通します。 - 監視:BSMIの監視計画にもとづき、特定の商品と項目を検験します。

同辦法第7条では、輸入品の場合、最後の港を出た後に、到着港の検験機関に申請するとしています。

関連ガイド

参考資料

  • 経済部標準検験局 https://www.bsmi.gov.tw/ (閲覧日 2026-10-23)
  • 全国法規資料庫「商品檢驗法」第3・5・6・8・28〜39・59・60条 https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=J0100001 (閲覧日 2026-10-23)
  • 全国法規資料庫「商品檢驗法施行細則」第3条 https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=J0100002 (閲覧日 2026-10-23)
  • 全国法規資料庫「商品監視查驗辦法」 https://law.moj.gov.tw/LawClass/LawAll.aspx?pcode=J0100030 (閲覧日 2026-10-23)
  • 経済部標準検験局「108年 認識應施檢驗商品說明會」資料 https://www.bsmi.gov.tw/wSite/public/Data/f1568874979936.pdf (閲覧日 2026-10-23)

內部編輯附錄

OK。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。 - 2026-10-23 擴寫:新增段落依「参考資料」所列官方頁內容撰寫,未加入無出處之數字。